115句目・「野良」で一句!【下手イラスト手がき絵俳句ブログ】
CATEGORY春

お互い細身のカップルだった。
男性側は、彼女を落さないよう、後ろ側に身体を起こさなければならない。
後ろに反るように、背筋を使う。
コンビニに入るときに見かけて、買い物をして出てきたときもそのままのかっこうだった。
上腕二頭筋、力こぶの筋肉も使う。
腹筋も、下半身も、体幹全体を鍛えるには、たいへんよい姿勢だ。
と思った。
≪俳句の解説≫
うちの実家で飼っている黒猫は、野良出身である。
推定一歳のころ、ふらりとうちにやってきた。
やせていて、おそらく一年くらい、あまり栄養状態はよくなかったようだ。
にゃぁと鳴かず、「あ!」と小声でなにかをうったえていた。
が、10年ほどたって、徐々に「なー」と長めに鳴くようになった。
ほうきで体をかくとよろこぶが、手で体を触られるのはいやがる。
人間のひざの上に乗るようになったのは、うちに来てから15年後くらいだったろうか。
いま20歳。
だんだん甘える回数が増えてきたものの、一日中庭にいて帰って来ないこともある。
その野良イズムがいいなぁ、と常日頃思っていたので、こんな句が出てきたのかもしれない。
迷子